学生は、お金に困ることってありますよね。
もちろん両親から仕送りがもらえばそれに越したことはありませんが、両親にいえない事情で金欠になってしまうことは、学生に意外に多いようです。
「アルバイトのお給料は来月振込で間に合わない」という時に、キャッシングでお金を借りるという選択肢もあります。
今回は、学生のキャッシング審査について詳しく解説していきます。
目次
そもそも学生はキャッシングできる?
キャッシングといえば、一昔では主にサラリーマンを対象に貸付をする、いわゆる「サラ金」のイメージが強かったですね。
しかし、改正貸金業法の成立などによって、各キャッシング会社も「仁義なきお客さん奪い合い合戦」が強いられています。
そのため、基本的に安定した収入さえあれば、学生でも主婦でもフリーターでも、キャッシングすることは可能になったわけです。
しかし、ここで要注意なのは、キャッシングの対象となるのは、「20歳以上の成人の方」に限られているので、残念ながら、働いている20歳未満の方は、キャッシングの対象外になっています。
また、学生はキャッシングができるといっても、やはりキャッシングは借金であるということは変わらないので、特に以下のことに注意しましょう。
キャッシングは利息がつくもの
いうまでもありませんが、キャッシングは無償でお金がりられるものではなくて、返済をする時に元本だけではなくて、利息の返済もしなければなりません。
よく街中で、「○○日まで無金利で借りられる」という広告が見られますが、「○○日まで無金利」というのは、その期間を超えてしまうと結構の金額の利息が発生することを意味しています。
基本的に初めてキャッシングをすると、利息制限法の上限の年間金利18%という条件で契約することがほとんどのため、仮に10万円を一年間借りると計算すると、利息だけで1万8千円が発生するわけで、収入の少ない学生にとっては非常に重い負担になります。
返済できなくなったら?
非常に重い話ですが、どうしても借りたお金が返済できなくなってしまったら、債務整理や自己破産という悲惨な結果が先に待ちうけています。
もちろん、大手のキャッシング会社から借りたお金が返済できなくなったら、あまりにも常軌を逸らした取り立て行為は法律に禁止されているため、人身安全上の心配はありません。
しかし、債務整理や自己破産を一度でもすると、その履歴が信用情報機関という全てのキャッシング業者が加盟しているところに登録されて、さらにその記録がすくなくとも10年間は消えません。
いわゆる「ブラックリストに載せる」というのは、このことです。
ブラックリストに登録されると、以下の生活上の不便が考えられます。
まず、クレジットカードなどが一切作れなくなることです。
もっとも、カード会社は信用歴史に瑕疵のある人にはお金を借りるわけがありませんよね。
また、将来的なことですが、住宅ローンやマイカーローンを組もうとする時に、審査に通ることが非常に難しくなってしまいます。
「まだ学生だからお金の返済ができないのは当然だろう」という姿勢では、後々の人生に非常に大きな影響を与えるので、ぜひ注意しましょう。
学生がキャッシングする時の条件とは?
とはいえ、「キャッシングが危なくて絶対に使うべきでない」と、あまりに心配しすぎるのももったいないです。
「キャッシングはリスク付きのものですが、正しく使えば問題なし」という程度の認識がちょうどよいでしょう。
それでは、学生がキャッシングする時の条件を見ていきましょう。
アルバイトなどをしていることは必須条件
先ほども申し上げたように、「安定した収入があること」がキャッシングの先決条件なため、普段両親仕送りで生活している学生についても然りです。
「両親からの仕送り」は基本的に安定した収入にならないので、その他の収入源を確保しないとキャッシングができません。
そのため、学生にとって、唯一安定した収入源と見なされるのは、「アルバイトのお給料」です。
仕事の内容は居酒屋のホールでも、スーパーのレジでもかまいませんが、とにかく収入があることが一番重要視されています。
また、月々の収入額は、1、2万円の小遣い程度ならやはり審査に通ることは難しくなるので、目安として月々6万円以上の収入があると、最低ラインをクリアできるでしょう。
勤続時間は3ヶ月以上が目安
「収入さえあればOK」というわけではなくて、勤続年数も審査の対象になっています。
いくら高時給のアルバイトであっても勤続年数が短い場合は審査に通る確率がだいぶ下がるでしょう。
もっとも、「安定した収入」というのは、収入があるのはもちろんのこと、なおさら安定さが求められています。
つまり、時給2000円のバイトを1ヶ月でやめれば、それを決して「安定している」とはいえず、あくまでも一時的な収入でしかありません。
一応審査の最低ラインとしては、連続勤務3ヶ月以上が目安になっているようです。
以上の条件を満たしていない場合
今まで述べてきたのはキャッシングの審査に通るための最低ラインで、それでも満たしていなければ、キャッシングの申込自体を断念したほうがよいかもしれません。
むりやりに申し込んでしまっても、審査に通ることはまず非常に難しくて、さらに仮に申込が却下されると、信用歴史に「申請不許可」という記録が残されてしまうので、メリットは一切ありません。
この場合は、むりやりにキャッシングを申し込むよりも、日雇いの派遣(イベントスタッフなど)をするほうがはるかによいので、金欠の学生にはおすすめです。
お金に困っている場合は学校に相談すべき
学生がお金に困っているなら、まず相談すべきなのは学校です。
学生のうちにしか借りられない奨学金の存在はご存知でしょうか。
奨学金は利子付きのものと無利子のものがあって、それぞれに条件はことなりますが、基本的にかなり優遇されている条件でお金が借りられます。
日払いの仕事も視野に
先ほどもお伝えしたように、日払いのアルバイトは時給gaかなり高めに設定されていることがほとんどです。
もし、お金が借りられなかった場合、単発のアルバイトで日払いの仕事をすることが1番お金を稼ぎやすいです。
仕事の種類にもよりますが、日給3万円ももらえる仕事もあるほど日雇い稼ぎやすい業種となってきます。
また、責任の重い仕事をさせられることは少ないので、気軽に働くことができます。
こうした、日払いの仕事を生かしてキャッシングをせずに稼げるようになしておきましょう。
そもそも、お金を借入れる際の考え方が重要
お金を借りることはやめるべきだと言いましたが、本人の考え方次第のところもあります。
「商品を買うためのお金が足りない」場合、そして買うものが必要不可欠なものであればお金を借りても購入すべきです。
しかし、単に「お金を稼ぐのが難しい」という安易な理由からキャッシングすることはおすすめしません。
話の繰り返しになりますが、キャッシングは利子つきのものであり、借りたお金は必ず返さなければならないものです。
まとめ
いかがでしょうか。
学生だからといって、キャッシングができないというわけではありませんが、やはりその都度審査を受ければなりません。
今回は学生がキャッシングする時の審査条件を解説しましたが、仮に上記の条件に満たしても、キャッシングの審査に必ず通るものではありません。
要するに、自分の経済状況や返済能力をしっかり見据えた上に、キャッシングの借入プランと返済プランを立てたほうが賢明なやり方でしょう。